静岡県・浜松市へぶらりと…

第2回 浜松注染・遠州綿紬
「いとへんのまち」
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「浜松注染」「遠州綿紬」のイベントに行ってきました。
最新の浜松注染の反物が並び、その注染の実演がありました。
生地に型紙を下ろし糊で防染し、重ね上げた生地に土手に囲まれた内側に染料を注ぎ、鮮やかに柄が色づく注染の一連の工程は一見の価値があります。
浜松注染は、浜松浴衣の歴史に沿っており、東京と大阪が中心だった浴衣の生産が大正12年(1923年)の関東大震災を機に東京からの職人が水が豊富な浜松に移り、そこで新たな浴衣つくりの拠点となりました。
注染(ちゅうせん)は、注ぎ染めとも呼ばれ日本独自の技法で表と裏を同じ色に染色でき、にじみや色の混合によって美しく鮮やかな風合いが生まれます。
遠州綿紬は、農家の冬仕事として始まった江戸時代末期からの庶民の生活に欠かせない100以上の種類を持つ縞柄が特徴の織物です。
静岡県湖西市出身のトヨタの創業者「豊田佐吉」氏による自動織機によって浜松の繊維産業は大きく発展していきました。
また、染色・絵画の作家「高木 法子」さんの着物をキャンパスに絵を染めていくライブペイントはその大胆な筆さばきにじっと魅せられました。
半幅帯に描かれたサメやネコなどは、手で描くからこその存在感とぬくもりに愛着が湧くことになるでしょう。
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★浜松城
自然石をそのまま積んだ「野面積み(のづらづみ)」の石垣。
無造作に積んであるように見えますが400年の風雪に耐えてきた堅固な石垣です。
1570年に徳川家康が築造した浜松城は、土造りの城で石垣を備えておらず、関ヶ原の戦い(1600年)以後は徳川家譜代大名の居城となり石垣を備えた城として改修・発展していきました。
明治の廃城令(1871年)によって取り壊されてしまい、現在はその本来の姿を見ることはできませんが、1958年に再建された天守(入館:200円)からかつての浜松城下を一望できます。
三方ヶ原の戦い(1572年)では、武田信玄を討つために浜松城から徳川家康が出陣して一方的な敗北を喫し逃げ帰ったことでも有名です。
