青森県八戸市・十和田市へぶらりと…
紅葉の最盛期を迎えた十和田湖、そして乙女の像。
南部裂織の伝承と普及に尽力している十和田市「南部裂織保存会」へ行ってきました。
南部裂織(さきおり)とは…
青森県南部地方の伝統的な織物で、使い古した布を細く裂いて緯-ぬき-(横糸)に、木綿糸を経糸(縦糸)にして織り上げます。
綿を生産できなかった雪国では麻に比べ暖かい木綿は貴重だったため、使い古した木綿生地を細く裂いて織り上げることで、こたつ掛け・夜着・仕事着・帯など一片も無駄にせずさまざまな日用品へと再利用しました。
現在では、化学染料で染められた布が多くなりカラフルなデザインになってきたようです。
古布を活用するので、その織り上げた布は2つとない布に仕上がります。
手仕事でしか織り上げられないので、それぞれ織り主の個性が柄となってあらわれるのはとても魅力的です。
★夜の繁華街、八戸市。
3日間の滞在で、毎日の憩いの場だったおでん屋さん。
薄味だけど具材本来の味を美味しく導く「おでん」、手作りの「つくね」「もつ煮」「しめさば」…あとなんといっても謎の店名(写真参照)。美味な料理と女将さんの魅力満載で毎日通いました。ここで八戸のいろいろな情報を教えていただきました。
★朝早くに行った食堂。
「ヒラメ漬丼(エンガワと半々丼)」は味のついたご飯の上に敷き詰めたヒラメとエンガワ、そしてその真中に玉子の黄身。潰した黄身を混ぜて食せば朝から幸せです。
残念ながら、ウニとアワビのお吸い物「いちご煮」は、ウニの仕入れ価格高騰でオアズケでした。
★想像以上だったせんべい汁。
八戸滞在最終日に行ったせんべい汁と家庭料理の店。
最初は美味しいのか疑問だった「せんべい汁」。
実際に食べてみると、うまい出汁を吸ったお麩のように適度に柔らかくなることと新人バイトさんの愛嬌もあり想像以上の美味しさでした。何度も食べたくなります。
新人バイトさんオススメの鯖のレイクン(冷燻)も燻製の深い味が絶品です。
3日間の一人飲みでも楽しめた八戸の夜の繁華街でした。
☆死の彷徨…
八甲田山雪中行軍遭難の資料館。
リアルな行軍や雪壕のミニチュアや当時の防寒具の再現(ぺらぺらな布)など、大寒波に重なりいかにこの遭難が悲劇だったかが伝わります。
3日間だけど青森の工芸・食・文化、そして人の魅力を堪能しました。
また、次回訪れるのが楽しみで美味しい青森です。