“ 往来をぶらぶら一人歩いてゐる ”
雨の台湾02 祈堂老街

山間にそびえる関羽像は東南アジアで最大のサイズ。
今回はその見守る先にある古い町並み、「祈堂老街」のご紹介です。

「雨の台湾01」の黄金博物館から徒歩10分。
最盛期には鉱山の従業員で栄え、多くの商店が立ち並ぶ様子は「銀座」と称されたそうです。
鉱山の衰退と共に住人は去り、1930年代当時の建物がそのまま残っています。

遠く80年前の賑わいは、その面影も感じられません。
迷路のように入り組んだ路地は高低差もあいまって、異世界に迷い込んだような、タイムスリップしたような。

どっこい、まだ住んでおられる様子。
ネット情報的には「レトロカフェがある」とか「静かな町は散歩に最適」と出てきますが、この日は恐ろしいほどの雨。閉まっていたのか、休んでいたのか。
そんなわけで、見知らぬ町にひとり。
雨の日の散策も良いものですね。
写真・文 / こんだ まさふみ
